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■ 特徴と主要蔵書

1・蔵書構成
野間教育研究所図書室の蔵書 野間教育研究所図書室の蔵書は、歴代所員の収集された貴重な文献を基として構成されてきました。
研究所の事業に関連して体系的に集められた資料、個人研究・共同研究の研究テーマにそって収集されたもの、そしてそれらを引継ぎ特殊コレクションとして継続して収集しているものなどを中心に、教育の専門図書館として充実した内容の蔵書となっています。
蔵書数は令和5年3月末現在、和書26,137冊、学校沿革史誌類を加えて 計35,029冊。また、継続購入雑誌は16種、他に明治期〜昭和期発行の雑誌約300種を保存、貴重な教育雑誌の復刻版も収集しています。

2・蔵書内容
蔵書の中では日本教育史・社会教育・教育心理の3部門の図書資料の占める割合が質・量ともに格段に高くなっています。
日本教育史では、日本の近代教育に関する史料および研究文献、近代日本教育制度に関する史料、学校沿革史誌、地方教育史、軍隊教育史、明治初期の教授理論書、女子教育に関する史料、教育審議会に関する史料、戦時下教育史、国民学校・青年学校資料、大学問題に関する資料などがあげられます。
社会教育では、日本の社会教育史(通俗教育)に関する史料並びに文献、戦前の社会教育関係文献、青年教育、成人教育、公民教育、企業内教育、農村教育に関するもの、青年団・少年団などの社会教育団体、公民館・図書館・博物館などの社会教育施設に関するものなど。
分類は、教育学については東京大学教育学部図書室分類をもとに細かく分類され、それ以外のものは日本十進分類法によっています。

3・蔵書検索
学校沿革史誌を含む図書・雑誌が、インターネット上で検索可能となっています。

4・特殊蔵書
特に貴重な蔵書として、いくつか紹介します。

●近代日本教育制度に関する史料
野間教育研究所創立5周年記念事業として「近代日本教育制度史料」全35巻の編纂・刊行が計画され、昭和26年7月から昭和34年3月まで8年の歳月と多大な経費を投じ、国家的事業に匹敵するものとして注目を集めました。その編纂の過程で集められた資料で、昭和7年から昭和27年の講和条約成立までの教育制度関係史料(政府・文部省関係の公文書、議事録等の原本および写本など)が体系的に収集されています。

●学校沿革史誌コレクション
学校沿革史誌の収集は、今日まで最も力を入れているもののひとつで、高等教育機関を中心に8,892余冊を所蔵しています。
その収録数は次のとおりです。(令和5年3月末現在)
学校沿革史誌コレクション

国立大学 1,246冊
公立大学 152冊
私立大学 2,654冊
短期大学 351冊
師範学校 101冊
学寮・同窓会史 178冊
高専 123冊
旧制高校 317冊
高等学校 2,219冊
中学校 203冊
小学校 849冊
幼稚園 116冊
特殊(養護・盲・聾・その他) 163冊
各専 91冊
軍学校 46冊
近世教育機関 30冊
その他 53冊
合 計 8,892冊

これらの中には、今では消えてしまった学校の歴史もあり、大変貴重な資料となっています。
このコレクションは、大学問題の研究者や学校関係者等に注目されており、利用者の最も多いものです。
これらの史誌の中には研究所からの寄贈依頼に快く応じて下さった学校や関係諸機関の御好意によるものが多数含まれています。
なお、平成11年11月に、『野間教育研究所所蔵 学校沿革史誌目録[1999年版]』を、平成14年10月に、『(財)野間教育研究所所蔵 学校沿革史誌目録 国・公立高等教育機関編』を、平成17年3月には『同 私立高等教育機関編』を、平成20年3月には『同 高等学校編』を発行しました。現在、『国・公立高等教育機関編』については目録の残部がないため、刊行後に収集した沿革史誌を追加し、サイト上で公開しています(現在は国立高等教育機関のみ)。さらに、『私立高等教育機関編』『高等学校編』、中学校や小学校の沿革史誌についても目録を作成し、順次公開していく予定です。

●軍隊教育関係の文献
軍隊教育関係の文献 日本教育史研究部門の共同研究「軍と教育」の途上で収集したもので、軍隊教育、精神教育を中心に、数は少ないが粒よりの貴重なものばかりが集められています。
典令範や解読書、青年向け宣伝書など、今日一般には入手困難なものが数多くあります。典令範は、兵隊が胸ポケットに入れて常に携帯したもので、このような小型の散逸しやすい資料が各兵種そろっていることは大変貴重です。
陸軍では幼年学校史、兵学校史、軍医学校史、経理学校史、士官学校史などが、海軍では兵学校沿革史、学寮史、機関学校史、経理学校史などがあり、国会図書館や防衛研究所図書館にないものも多数あります。

●松崎実次関係文書
日本教育史研究部門の共同研究「教育審議会の研究」をまとめるにあたり収集した、労働者教育を中心とした戦時下の社会教育関係の政策関係文書です。政策立案過程のもの、あるいは政策の具体的な実施過程のものなど、知られていなかった貴重な資料が含まれています。閲覧の参考となるよう目録を作成し、「戦時下教育資料3 松崎実次関係文書目録」として刊行しております。
松崎実次:明治24年愛知県生まれ。昭和14年11月より文部省社会教育官および文部省教学官を歴任。

●全集・講座・叢書・著作集等
研究所で編纂した『近代日本教育制度史料』全35巻、その前後の史料『明治以降教育制度発達史』全13巻、『現代日本教育制度史料』全63巻があり、日本の近代現代における教育制度の法制史料が、これらの史料によって整備されています。
『明治以降教育制度発達史』は、古書で入手した資料の中に当時の稿本がすべて揃っており、刊行されなかった海外教育制度版の一部の未定稿とともに閲覧可能です。
ほかに研究所が編集に協力したもので、『日本教科書大系・近代編』全27巻、『日本教科書大系・往来編』全17巻、そして『世界教育史大系』全40巻があります。
教科書の関連では『往来物大系』全100巻、『稀覯往来物大系』全32巻もそろっています。また、めずらしいものとして、東京専門学校(現在の早稲田大学)通信教育講座の教科書76冊があります。
個人著作集および全集は『海後宗臣著作集』をはじめ50点を越えています。
教育逐次刊行物としては『文部省年報』『文部統計要覧』『文部時報』『教育年鑑』『学校総覧』などがあります。
また、『樞密院會議議事録』『帝國議會 衆議院委員會議録(昭和編)』は全巻そろっています。
『教育審議會 總會會義録』『教育審議會 特別委員會會議録』『教育審議會 整理委員會會議録』『教育刷新委員会・教育刷新審議会会議録』もそろっています。
『明治・大正教師論文献集成』『昭和前期「教師論」文献集成』『教育関係雑誌目次集成』なども全巻そろっています。



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